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ノロウイルスの予防と感染時の対応、感染経路と流行る季節

毎年、寒くなってくる頃から少しずつ増えてくるノロウイルス。

10月の終わり頃から感染者が増え始めて11月から4月にかけて
猛威を振るいます。

子供が受験の年だったり、大事な仕事の予定が山積みで休んでなんていられない。
どうしてもノロウイルスに感染したくないんだけど、効果的に予防するには
どうすればいい?

ノロウイルスの予防には手洗いマスクが効果的

ノロウイルスにはインフルエンザのような予防注射はありません。
またいったん感染してしまうと、抗生物質は効果がありませんし、
ワクチンのような有効な治療方法もありません。

また感染力も非常に強く、体力の乏しい子供や老人は簡単に感染、発病します。

消毒用エタノールによる殺菌もあまり効果は期待できません。

ノロウイルスを予防する最も効果的な方法は

「流水、石鹸による手洗い」です。

経口感染は、食事からがほとんどです。この感染は調理中に食材にウイルスが付着する危険が最も高いため

「調理前、調理中には手洗いをしっかり行う。」

ことが予防措置として必要になります。

生牡蠣など、内臓を含む二枚貝からの感染例が多いので、
「貝類の生食は避け、過熱調理を行う」また
「利用する調理器具は調理前後に熱湯による消毒を行う。」

参考までに

食品の国際基準を作る国際機関であるコーデックス委員会によると
「食品中のウイルスの制御のための食品衛生一般原則の適用に
関するガイドライン」において、
二枚貝の加熱調理でウイルスの活動を抑えるには
中心部が85~90℃で少なくとも90秒間の加熱が必要と書かれています。

人によっては感染しても発症しない人もいます、発症しなくても
咳や接触によって感染することもあります。空気感染や飛沫感染を防ぐため、

「外出時にはマスクを着用する」ことも予防に有効です。
これは感染させないためと感染しないためのどちらの目的にもなります。

その他の予防措置としては

☆爪を短く切っておく。
☆手洗いのときには指輪などははずす。
☆手洗い時にはブラシなどを使い石鹸をよく泡立てる。
☆すすぎは流水で十分に流す。

※尚、石鹸ではノロウイルスを死滅させることはできませんが
手の汚れとともに流すことで減らすことができます。
※同様に消毒用エタノールでのノロウイルス除去も効果はさほど期待できません。
※加熱処理や次亜塩酸ナトリウム等の塩素系消毒剤か漂白剤(キッチンハイターなどの漂白剤、ミルトンなど)
が効果があります。(換気が必要です)
注意!
次亜塩酸ナトリウムで手指などを消毒しようとすることは危険です。絶対にやめてください。
また有毒な気体が発生することがありますので、しっかりと換気を行ってください。

ノロウイルスに感染したときの対応

ノロウイルスに感染すると、おおよそ24時間から48時間の潜伏期間を経て発症します。
(早い場合で10時間程度、また発症しない人もいますが、その場合でも外部にウイルスを排出しています)

症状としては、吐き気、下痢、嘔吐、発熱、脱水症状です。
ただ、症状の継続時間は数時間から数日(1~2日)と比較的短期で、通常は重いな後遺症などは見られません。

感染したと思ったら、最寄の病院に相談してください。

治療について

有効な特効薬が存在しないため、病院に行っても整腸剤などの処方と脱水症状の予防のための点滴を行う程度が一般的です。
入院などの必要性は、ほとんどの場合ありません。

現在のところ抗生物質は効果がありませんので通常は使用しません。吐き気止めと整腸剤、水分補給が中心です。

症状は短期ですが、感染後数日はウイルスを排出しやすいので引き続き手洗いマスク装着が必要です。

吐瀉物や下痢便の処理
ノロウイルスの場合、これらの排出物には大量のノロウイルスが含まれています。感染力が強いので少量でも容易に感染します。
ですので、これらの処理をする場合、処理する人以外のひとはできるだけ近づかないようにします。お子様やお年寄りは確実に遠ざけてください。

事前の準備
処理中に飛沫を吸い込んだりすると感染しますので、使い捨てのマスクやゴム手袋、エプロン、可能であればゴーグル等で目を保護してください。
汚染物を放置しておくと乾燥粉末の飛散などで感染が広がりますので、迅速に処理してください。

処理手順。
1.吐瀉物などを雑巾、ペーパータオルで丁寧にふきとり、ふき取った雑巾などはビニール袋に密封して廃棄します。

2.ふきとった部分を中心に塩素系消毒剤あるいは塩素系漂白剤で広い部分を消毒します。(使用方法などはお使いの製品説明を確認してください)

3.汚れた下着や衣服などは洗濯機で洗う前に十分に水洗いで汚れを流してください。
次に、薄めた塩素系消毒剤(あるいは塩素系漂白剤)に浸けて消毒します。

そのまま洗濯すると洗濯機がウイルスに汚染され、二次感染の原因になります。

4.発症した人が触れた場所なども消毒していきます。散布あるいは染みこませた布で浸すように拭き、最後に水ぶきをします。

※次亜塩素系消毒剤で手指を消毒してはいけません、また手に付いた場合速やかに流水でぬるぬるが取れるまで洗ってください。目や口に入った場合、できるだけ早く医療機関の診察を受けてください。
※古い消毒剤は効果が薄い場合があります、できるだけ新しいものを使用してください。

5.食器などは熱湯消毒をして下さい。
一般的にウイルスは熱に弱く、加熱処理はウイルスの活性を失わせるのに有効です。調理の場合は材料の中心が85度以上で90秒以上、その他の加熱消毒は85度以上で1分以上が目安です。


ノロウイルスの感染経路と流行る季節

ノロウイルスは空気感染はしないという方もいらっしゃいますが、実はそうではありません。

人から人への感染力はとても強く、少量のウイルスでも感染することが多く、特に小さなおこさんやお年寄りには簡単に感染します。

そのため集団生活を行っている施設で1人に発生した感染は、施設全体に蔓延する可能性があります。蔓延を防ぐためには、感染した人の排出物からの二次感染や接触による直接感染、飛沫や粉塵による感染を予防する必要があります。

経口感染は主に食材に蓄積されている場合と、調理中の調理者や調理器具からの食材の汚染によるものがあります。調理者は感染の有無にかかわらず、調理前と調理後、配膳の前後には手洗いとマスクの着用が予防のために必要です。また調理器具は使用後に熱湯消毒や次亜塩酸系の消毒液で消毒をすることで感染予防になります。

ノロウイルスは年間を通して常在しますが、流行する時期は10月の終わり頃から4月までの期間で、ピークは12月から1月になります。最も多い冬場には夏場の10倍以上の感染者が出ます。

特効薬が無いこととエタノール系の消毒液の効果が薄いことなどから完全に感染を防ぐのは非常に難しいので、年間を通して手洗いやうがい、体調の異常を感じたときはマスクの着用と早めの医療機関への受診が望ましいとされています。

また内蔵を含め丸ごと食す二枚貝などの魚介類からの感染が目立つことから、これらの食材は加熱処理をして食用にすることでかなり感染を抑えることができます。

まとめ

ノロウイルスは発症しても重篤になることはまれで、症状の期間も比較的短いものですが、感染予防の難しさと感染力がとても強いことから、日頃の体調管理と手洗いの推奨で集団施設などでも流行を抑えることができます。流行の時期と受験などのシーズンが重なることから、受験生を持つ家庭などでは記載された内容を参考にして感染予防に役立てていただければ幸いです。

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