くまですこんにちは
今年も年賀状の季節がやってまいりました。
毎年毎年たくさんの年賀状を頂いていますが、はて?もし今年が喪中だったら
この人達全部に喪中のハガキを出さないといかんのじゃろなぁなんて思いつつ
そいえば喪中ってどこまでの範囲なのか、喪中にもらった年賀状の返事ってどうするのか
知らないって事に気がついた。
喪中の範囲は二親等
二親等っていうけれども、一体自分は何親等で、奥さんや旦那さんの家族は何親等なのでしょう?
自分は親等では数えない事になっています。敢えていうなら0親等ですかね?
ですので、二親等っていうと自分を中心に考えた場合。下の図のようになります。
喪中の範囲には故人から見た範囲と、自分から見た範囲と二通りのみかたがありますが、どちらが正しいということではありません。
郵便局によると故人から見た範囲で二親等となっています。
喪中という考え方が、神道で言うところの「穢れ」が波及しないようにするために、対面や挨拶を控える、ということから、故人から見た二親等の範囲内の親族が喪に服するという考えで良いと思います。
お住まいの地域や、ご家族で何か決まりや習慣があればそちらにしたがって判断すると良いと思います。
ちなみに親族とは6親等以内の血族と3親等以内の姻族を指します。ですので、奥さんや旦那さんは本人と同じです。
服喪の範囲については、実は明確な定まりごとはありません。あくまでの神道の考え方に基づいた習わしとして伝わってきているものなので、単に親等内の親族であるという考えよりも、故人とどの程度、どんなお付き合いだったのかという考えでも構わないようです。
実際、私の場合も祖父の時は日常的に接触がなかったこともあって、喪に服すということはしませんでした。(単に疎遠だったというのもあります・・汗)
喪中に受け取った年賀状のお返しは?
年末付近に不幸があったり、喪中のご連絡が遅れたり、漏れたりなどで、喪中にもかかわらず年賀状を頂く事があります。そういった場合、喪中だからといってお返事をしないでいると失礼に当たりますので、お返事をしないわけにはいきません。
でも服喪中なので、年賀状としては送れないので、寒中お見舞いという形でご挨拶をお返しします。
現代の服喪の考え方では、プライベートとビジネスでは分けて考えても問題ありません。プライベートでは喪に服してご挨拶を控えるけれども、ビジネス上のお付き合いでは年賀状を出す、ということはごく一般的に行われています。
服喪中のお年賀へのお返しは、寒中お見舞いの文面に、喪中のお知らせができなかった事についてお詫びの気持ちを表すのが良いでしょう。
簡単な書き方と文面を次章以降に乗せておきますのでご参考になれば幸いです。
寒中お見舞いの書き方
寒中お見舞いの書き方は一般的には、
○前文に時候の挨拶
ここでは寒中お見舞いなので
「寒中お見舞い申し上げます」から始めて
時期に応じて前文の挨拶を書きます。
まだ寒さの厳しい1月であれば
「厳寒の折」「厳しい寒さが続きますが・・」などとつなぎます。
下旬辺りには二十四節季の大寒に当たりますので
「大寒の候」などを使っても良いです。
少し寒さの緩む2月であれば
「朝晩はまだ寒さが残っておりますが・・」「春の訪れまではまだ・・」などを使います。
ここでは喪中にもかかわらず年賀状を頂いたことへ、感謝の気持ちを表すのが良いでしょう。
「ご丁寧な年始のご挨拶をいただき、誠にありがとうございました。」などが丁寧で良いと思います。
○主文には相手に伝えたいことの目的や用件を書きます。
「おかげ様で家族一同息災に過ごしております。」
「寒さに負けず気持ちを新たに頑張っていきます。」
などが一般的ですが、ここでは喪中の連絡についてお詫びをします。くだくだしく言い訳をするよりは、淡々と事実を伝えるのがシンプルで伝わりやすいと思います。
「昨年○月○日、祖父○○(享年○○歳)が永眠いたしましたため、年始のご挨拶を差し控えさせて頂きました。」
に加えて
「旧年中(昨年中)にお知らせ申し上げるべきところ、年を越してしまったご無礼の段、何卒ご容赦願います。」
「喪中のご通知が遅れました事をお詫び申し上げます」
などを付け加えて結びにつなげても良いです。
○末文(結び)
末文には相手を想う言葉や用件を締めくくる言葉を述べます。
「皆様の一層のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。」
「厳寒の折、なにとぞお体ご自愛なさってください。」
「本年も変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いします。」
などと結びます。
すぐ使える例文
寒中お見舞い申し上げます
この度は、ご丁寧な年頭のご挨拶を賜り、誠にありがとうございました。
厳しい寒さが続きますが、皆様ご健勝のご様子で何よりお慶び申し上げます。
当方ですが、昨年○月○日、祖父○○(享年○○歳)が永眠いたしましたため、
年始のご挨拶を差し控えさせて頂きました。
本来であれば昨年中にお知らせ申し上げるべきところ、年越しとなってしまったご無礼の段、何卒ご容赦願います。
まだまだ寒さが続きますが、何卒お体を大事になさいますよう、本年が皆様にとりまして良いお年でありますよう心よりお祈り申し上げます。
平成○○年一月
寒中お見舞い申し上げます
早々にご丁寧なご挨拶を賜り感謝の念に耐えません。
皆様ご家族揃ってお健やかな新年を迎えられたご様子、何よりと存じます。
昨年○月○日、父○○(享年○○歳)が永眠いたしました
本来であれば年内にご連絡申し上げるところ、ご通知遅れたことお詫び申し上げます。
父が生前賜りましたご厚情に深謝致しますとともに、皆様のご一層の健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
平成○○年一月