10年前には270円だったマイルドセブンもいまや470円となりました。
それでもまだまだ安いと考えているようで、いまや一箱1000円にしたらいいのでは?なんていう話題も出ているタバコです。
そろそろ体のこともお財布の事も考えたらタバコもやめどきかなぁ、でも禁煙は何度も失敗しているからいまさら無理だろうなぁとお考えのあなた。
タバコのやめ時ってわかりますか?
禁煙を簡単に成功させる方法って無いものでしょうか?
そもそも喫煙をする理由は?どうしてタバコを吸うの?
タバコを吸わない人からすると、最大のギモンは喫煙者はどうしてタバコを吸うのか?ですね
200種類以上の有害物質を含んで健康に良くないし、習慣性があって、お金もかかるし部屋も汚れる。
おまけに副流煙ではた迷惑なタバコを吸う理由なんて吸わない人にはまったく分かりません。
でもタバコを吸う人は吸う理由があって吸ってるんですよね?
そこで、タバコを吸う人になぜ吸うのかという理由を聞きました。
1番多い理由が
リラックスできるから。
2番めが
ストレスを感じるから。
という訳で、ほぼ全員が、何らかのストレスがあって、そのストレスを解消するためにタバコを吸うのだそうです。
このストレスの理由がタバコを吸わない人からするとまた分かりにくい、「ニコチンが切れるから」という理由なのです。
つまり、タバコを吸うとニコチンで気分が良くなるけど、吸わないとニコチンが切れてストレスを感じる。ということなんですねぇ
なんとなく星の王子さまの一節を思い出します。
王子様「おじさんはなんでお酒を飲んでいるの?」
おじさん「忘れたいからさ」
王子様「何を忘れたいの?」
おじさん「恥ずかしいから忘れたいのさ」
王子様「何が恥ずかしいの?」
おじさん「酒を飲んで酔っ払っているのが恥ずかしいのさ」
そもそもニコチンを摂取しなければ、ニコチンを欲しいとは思わないはずなんですが、ニコチンを取るからまたニコチンが欲しくなるので
その辺りのメカニズムがよくわからないと話にならないので、調べてみました。
タバコを吸うサイクル
このストレスって、タバコを吸う人は仕事のストレスとか、機嫌が悪くなったからと色々と言うのですが、
結局のところニコチンが切れたことがストレスになっているんじゃないでしょうか?
実は私は相当ヘビースモーカーだったので、タバコを吸う人の気持はよく知っているつもりです。
ただ、私の場合長時間吸わなかったとしてもニコチンが切れた~っていう状態になったことがなくて
いわゆるニコチンが切れてイライラする、という経験はありません。
そのせいか、実家で寝泊まりする1週間吸わなくてもまったく苦にならないし、飛行機などで14時間くらい座りっぱなしでもタバコを吸いたいとは思いません。日常的にも職場ではタバコを吸ってましたが、家では一切吸わないので土日はまったく吸っていませんでした。
ですので、私の体験が一般的な禁煙に役立つかわかりませんが、私の体験に基いた禁煙方法をご紹介しますね♪
禁煙は頑張らない、頑張ると失敗します
よく禁煙は精神力で乗り切るんだとか、自分に甘くしないとか色々と言われています。
実際にそうなのかもしれません。
禁煙の方法についての質問と回答に、吸わないと決めたらその瞬間から1本も吸わない、回りのどんな誘惑にも耐えて禁煙を続ける、という回答が目立ちます。実際にやめられた人の多くはある日すっぱりやめてしまってそれっきり吸わないっていう人が多いようですので、それは確かな方法なのでしょう。
でも私は思うのですが、それはその方法でやめられた人の方法で、万人には向いていないのかもしれません。
実際私の身の回りの人で禁煙に失敗した人はみんなある時すっぱりやめて、しばらくして挫折しています。
だからといって、だんだんと本数を減らすとか、少しずつ軽いタバコに変えるっていう方法で成功した人を私は知りません。
やっぱり成功した人はある日すっぱりやめて、それっきりの人が多いです。
私自身もそうなのですが、ただ、私の場合は我慢はしませんでした。
タバコを吸うサイクル図のところでも書きましたが、タバコは自覚症状のあるなしにかかわらず、ニコチン依存の状態なのです。
私のようにニコチンが切れてもイライラしない人でも、タバコを吸いたいと思うのはニコチンの作用です。
中には、タバコを吸うことでくつろぐ時間のきっかけにしてるんだとか、何かを片付けたご褒美と称して吸う人もいますが、
これらの気分転換的な理由で吸っている人も、自覚無しにニコチンに依存しているのです。
そもそもタバコは調整してって吸い込みやすいとはいえ、煙を吸い込んでいるのですから、普通であればむせ返ったり涙目になったり
肺に入ろうものなら苦しくて仕方がないはずなのです。これは自覚していないだけで、体はこういう反応を細胞レベルではしています。
それでも尚、タバコを吸いたいと思うのは、ニコチンによるドーパミンの生成作用があるからなのです。つまり快感が苦痛に優っているからなのです。
そういうわけなので喫煙習慣のある人は、薬物依存と大差ないということです。もちろん麻薬などに比べれば遥かに軽い依存症ですが、
薬物やアルコールによる依存は、精神力だけでなんとかなるようなものではありません。ニコチンはタバコ1本あたりの量は極めて微量ですし、1時間ほどで代謝されてしまうのでこの程度で済んでいるともいえます。
とはいえ、ただ我慢しさえすれば良いというのは隔離施設にでも入らないかぎり難しいものです。
なぜかといえば人の欲求というものは限りがなく、満たされない限りはどんどん強くなるものだからです。我慢だけしていたのではいずれ抑える力が負けてしまいます。たとえ均衡を保っていても、なんかの拍子に崩れたら一気に流されてしまいます。2ヶ月禁煙していたのに、友達が差し出したタバコを何気なく吸ってしまったとか。そんな無意識的な行動で崩れてしまうものです。
一旦は成功したかに見える人でも、何ヶ月か、何年かしてまた吸い始めてしまうのは、記憶がタバコの快感を覚えているからなのです。麻薬中毒の患者が薬物依存を乗り切って社会復帰した後に、また薬に手を出してしまうことがあるのは、そういう快感を求めてのことなのです。
つまり、依存中は体が求め、体の欲求を克服した後、潜伏期間を置いて心が求めるようなイメージですね。この心の隙を狙った欲求はいつでも虎視眈々と機会を伺っているので、ほんのちょっとした隙でも手を伸ばしてきます。
さて、タバコを吸う人が求めるのは、タバコの煙なのでしょうか?快感なのでしょうか?
私は、満たされない思いがあって、その隙間を埋めようとする行為なのではと思うのです。麻薬も同じですよね。始めるきっかけは単なる好奇心かもしれませんが、続けている理由は足りない感情を埋めようとしているからだと思います。
男性の方がより喫煙率が高いのも、男性の方がストレスに晒されやすい、または上手に処理できないからなのかもしれませんね。
タバコを吸う理由が、精神的に満たされたいという欲求であれば、実はタバコをやめたほうがストレスは減るということを覚えてください。
タバコを吸う人が抱えるストレスは、吸わない人のストレスに、ニコチンが不足するというストレスを加えたものです。ニコチンは1時間ほどで切れるので、1時間に一回はストレスを感じてタバコを吸うということを繰り返します。
タバコを吸う人は、吸うたびに、ガンや肺気腫などのリスクについてぼんやり考え、そこでもストレスを感じます。また自覚症状はなくても、全身の血管が縮小し、酸欠のような状態になり、肉体的にもストレスを感じています。
タバコを吸うと頭が冴えるとか、回転がよくなるというのは単なる錯覚で、お酒を飲むと運転がうまくなるという錯覚によく似ています。
つまり体からの情報がフィードバックされにくくなっている状態です。
タバコを吸う理由が、そういうストレスの解消にある以上は、がんばろって禁煙しようとすればするほど、頭のなかはタバコでいっぱいになって、タバコを忘れることができません。そうして我慢の限界に来た時につい吸ってしまった1本は、強い快感として記憶されるので、より一層やめにくくなってしまうのです。
禁煙にとって大切な事は、吸えるのだけれども吸わないでも大丈夫という状態に自分を持っていく事です。
例えば、何かに熱中している時にはタバコを吸わなくても平気な人は、なるべく何かに熱中する時間を長く取るとか、
暇になるとつい吸ってしまうっていう人は、暇な時間を作らないようにするとか、普段どういうタイミングでタバコを吸っているのかという
習慣を見なおして、タバコを吸う習慣に結びつく行動をしないように心がけるとタバコを吸いたいと思う時間が減っていきます。
別の言い方をすれば、ストレスを感じるからタバコを吸うのであれば、ストレスを感じないようにすれば良い。ということです。ですから、
どういう時に自分がストレスを感じているのかをよく観察して、その行動を変えていくように自分を変化させるということです。
タバコが依存症を生み出す物質であるなら、その物質で得られる快感の代替になるものを自分で見つけるというやり方ですね。
私の場合は、職場=ストレスで、そのストレス緩和のためにタバコを吸っていたので、職場以外ではタバコを吸いたいとは思わなかったんです。
だからこそ職場から離れたことで自然にタバコから離れたのかもしれません。ですからまた職場に復帰したらタバコも戻るかもしれませんが、
今のところ職場復帰はないので、タバコも復活しないと思います。
いずれにしても、無理にやめようとすれば、その無理が余計ストレスになってやめられなくなりますので、まずは依存しなくても大丈夫な環境を作るところから始めると良いと思います。
これがタバコをやめようとしないでタバコをやめる方法だと思います。
タバコをやめると思えば思うほど、タバコに意識が行きます。そうではなくてタバコが日常的に思い出さなくても良いような状態を作り出すことに努力をすれば、自然とタバコは思い出さなくなると思います。
みんながやめたいわけではない喫煙習慣
タバコを吸う人で、喫煙を辞めたいと考えている人は喫煙者の7割にもなります。
7割の人が、禁煙したいか、本数を減らしたいと考えています。
逆を言えば3割の人はタバコをやめた糸は考えていないということですね。
タバコの害をいくら知っても、肺がんの人の肺を見ても、肺気腫で苦しむ人を見ても、それでもタバコを吸いたいという人は
残念ながらタバコをやめるのは無理だと思います。むしろタバコをやめることで受けるストレスの方が問題になるかもしれません。
タバコは嗜好品ではなくて、依存薬物だと考えれば当然といえば当然ですね。
どれだけ害を知っても、1本のタバコで即死ではないので、麻痺していきます。感覚が鈍麻するということですね。
明らかな危険は誰もが避けるけれども、ゆるやかに迫る危険に対してはいつのまにか感覚が麻痺していきます。
鈍麻した感覚ではどれだけ危険やデメリットを訴えても、うっとおしいだけです。タバコ依存の人は、同じタバコ依存の人が
タバコから離れていくことを心のどこかで寂しいと思い、軽い気持ちで妨害します。冗談半分でタバコを差し出したりとか、
経験ないですか?
どれだけ仲間を増やしても、結局自分の吸ったタバコの害は自分に跳ね返って来るんですけどね^^;
まとめ
どうしてもタバコをやめないと言っている人でも、実はどうせ無理だから禁煙しないという人も居ます。裏を返せば無理でなければ禁煙したいということですよね。
ニコチンの依存は覚せい剤や麻薬の依存度よりは遥かに低いですが、カフェインやテオブロミン(チョコレート)などの依存性に比べれば遥かに強力です。
やめたいと思わない人は他人の迷惑にならないように注意して吸い続けるのが正解だと思います。余計なストレスを増やさずに済みますし、タバコを吸っていれば必ず病気になるとは限りませんから。ただ、吸わないひとよりは10倍も20倍も病気になりやすいというだけです。
ただ、他のかたがやめたいと思ってチャレンジしている時に、横から手を出して引き戻すことはしないでいただきたいなぁと思うだけです。
私は禁煙を目指す人を心から応援します。
やめるときはいま、この瞬間から、このタイミングから禁煙ですよ。