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カラコン用の目薬はどんなものが良い?レンズの性質と疲れ目について

カラコンを使っていると通常のコンタクトレンズより目が疲れやすいと感じる人が多いです。コンタクトレンズはカラコンにかぎらず、目に相当の負担を強いるものです。まずはこの点を理解した上で、なぜカラコンの方がより疲れやすいのかを知った上で装用時に使う目薬について考えましょう。

カラコンは普通のコンタクトレンズより厚くできている?

カラコンは性質上、レンズ内部に着色部を設ける必要があります。製法としてはサンドイッチ製法と浸透製法という製法が主な製法です。サンドイッチ製法はその名前の通り、着色部を透明部で挟み込んで作ります。そのためどうしても厚めにできてしまいます。浸透製法というのはレンズの素材に直接色を染み込ませたり、色素部分をレンズの透明素材でコーティングする方法などがあります。精密な作業は必要なため粗悪品の場合、色素部分が露出しやすくなったり、色素が染み出してくるなどの危険があります。

製法はいくつかありますが、色素部分を露出させにくくするためには、ある程度の厚みが必要となります。

目が疲れやすいのはレンズが厚いから?

疲れ目の原因は色々あるものの、コンタクトレンズを使用している場合は水分不足と、酸素不足からくる疲れ目が最も大きな要因です。人の体は肺呼吸の他に皮膚呼吸でも酸素を補給していることはご存知だと思いますが、目も他の皮膚と同様に空気中の酸素を取り込んで必要な酸素量をまかなっています。目に運ぶ酸素は多くの部分涙から供給されています。

ドライアイの人が目が疲れやすいのは水分不足による不快感の他、酸素不足に陥り安いからです。コンタクトレンズは本来であれば眼球の表面を循環する涙の上に浮かんでいる状態なのですが、ドライアイや長時間装用によって涙が不足してくると、直接目に張り付いてしまいます。こうなると、目に届く酸素はコンタクトレンズを通り抜けて来た酸素だけになってしまいます。

市販されているもっとも酸素透過率の高いコンタクトレンズでも、透過酸素だけで十分に酸素が供給されることはありません。循環する涙などでなんとか補っているというのが実際です。

カラコンは通常のコンタクトレンズに比べるとどうしても厚さや酸素透過率の点で劣ってしまいますので、通常のコンタクトレンズに比べると疲れやすいといえます。

ですので、疲れ目を感じたら即座に取り外して目を休ませる必要があるのですが、事情によってはすぐに取り外しできない事も多いです。その場合は目を傷から守るためや酸素を補給するためにも目薬を使用する必要があります。

ここで気をつけたいのが、目薬を挿せば大丈夫、なのではなくて、あくまでも時間稼ぎにしかならないということです。


カラコン用の目薬は普通のものでよい?

ソフトコンタクトレンズの上から目薬をさす場合に気をつけないといけないのが、市販の目薬の多くは防腐剤や添加物を使用しているものが多いということです。防腐剤は薬剤が痛むのを防ぐためですので、ほとんどの目薬に使われています。よく問題になるのがこの防腐剤の中に目に悪影響を与えるものがあります。

カラコンはソフトレンズです。ソフトレンズは水分を多く含む素材でできていて、また失った水分を涙や目薬から補います。防腐剤入りの目薬をソフトレンズに使用すると、防腐剤の成分もコンタクトレンズに取り込まれ、長時間目に触れる事になります。短時間であれば問題のない防腐剤も長時間目に触れることで影響が大きくなります。
ですので、目薬は防腐剤を含まない使いきりタイプの物が良いです。

また、防腐剤の他には疲れ目用の目薬に多く含まれる血管収縮剤が含まれるタイプのものです。充血用の目薬などに多く含まれますが、コンタクトレンズの使用で充血している際にこのタイプの目薬を使うのはとてもよろしくありません。

血管を収縮させると当然ながら血流量が減ります。ただでさえ酸素不足でそれを補うために血管を広げて血液を多く流そうとしているのに、血管を収縮させる薬剤を投与すれば、体はより血管を広げようとしてしまい、却って充血がひどくなることがあります。ひどい場合にはそのまま血液の成分が目に滲みだしたり、血管が戻らなくなったりして白目の部分が黄色っぽくなったり常に血管が浮いているようになることがあります。

まとめ

私は重度のドライアイなので、コンタクトレンズを使う時には(本当は使ってはいけないのだけれども・・)目薬は欠かせません。コンタクトレンズを使っている際に使う目薬は人口涙補充液で、防腐剤や添加物をほとんど含まないタイプのものです。

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実際の使用感は、一回挿せば大丈夫ということはありません。疲れてくるとけっこう頻繁に挿さないとすぐに目が乾いた感じやゴロゴロ感が強くなりますが、ドライアイなので仕方がないです。

これ以外のものは色々試してみたものの、あまり良い物はありませんでした。ドライアイ用のドロリとしたタイプは目に膜が出来る感じでとてもダメな感じです。重度のドライアイには向かないようでした。

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