くまのお役立ちブログ

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火災が発生したら!? まず通報、そして初期消火と避難が大事です。

   

くまです、こんにちは。

今回は、冬場に多くなる火事について。

先日YouTubeにこんな動画がアップされました。
(お手数ですがコピーしてご利用ください。また、リンク切れの場合は申し訳ありません><)

<https://www.youtube.com/watch?v=c_orOT3Prwg#t=4m54s>

これは、ほんの些細な不注意から人が消し止められる程度の火が
火災へと発展してしまう一部始終が偶然配信されたものです。

これを見て、なんて馬鹿なと思うかもしれませんが、
炎を目の前にした訓練されていない人がいかに火に対して無力かが
非常に良くわかる動画です。

これを見て、まず火が出たらどうすべきかを学ぶ機会になればと
消火の初動の大切さを感じていただければと思います。

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火災は想像するよりもずっと恐ろしいもの

火がでると、まず、「大変だ、消さなくては!」と慌ててしまうものです。
これはよほど訓練を積んだ消防士でもない限り、目の前に現れた炎を見て
冷静に行動できる人はまずいないと考えて良いと思います。

そして同時に、「大変だ、怒られる」とか「まずいことになった隠さなくては」
という気持ちが出てしまうものです。

これは自分が原因で炎を出してしまったときほど、こういう気持ちになり易いものです。

そして、「ともかく自分ひとりで何とかしよう」と考えてしまいます。

これはとても危険な事態を招くことにつながります。

炎が上がってから人の力で消すことが出来る時間はおおよそ2分が限度と言われています。

それより短い時間でも”天井に火が届く高さ”になってしまった炎は
小型の消火器でも消すことはできないそうです。

私は個人で消火訓練に参加したこともありますが、
目の前に燃え上がるわずか50センチほどの炎でも相当な熱を感じます。

それは屋外での体験でしたが、これが室内であって、さらに訓練ではなく
普段の生活の中で発生した炎であればなおの事、強い恐怖を感じたはずです。

そんな状況で冷静になんてとても無理な話です。

しかも炎は周囲の燃える物に移りながらどんどん大きくなります。

消火用の水を取りに行く数十秒の間で炎の勢いは2倍にも3倍にもなります。

これが例えば赤ちゃんが寝ている部屋だったらと考えると
恐ろしさが身に沁みます。

万が一失火してしまったとき、まず何をすべきか

まず、第一に、火災の発生を周囲の人に大きな声で知らせる。

同時に延焼を防ぐために周囲の燃えやすい物を遠ざける

但し、これは炎の勢いがまだ小さく消火が可能な時期での話です。

先にも書いたように炎が天井に達していたり、黒い煙がたくさん出ている時は
消火よりもまず、避難と119番通報、そして周囲への連絡を考えてください。

何よりも人命が第一です。財産や世間体などはかなぐり捨ててください。

119番は時間が命です、火災が小さいからと勝手な判断をせず、また迷惑であるとか
恥ずかしいとか、そういう事は考えずに、まずは119番に連絡を
しましょう。

反省は後からできます、まずは被害をこれ以上広げない事を考えましょう。

通報と初期消火の重要性

炎がまだ小さい時でも火災を発見したら、周囲への連絡と119番通報をします。

出来るだけ大きな声で「火事だー!」と叫び119番への電話をします。

自分で連絡でき無い時は周囲の人に連絡をお願いします。

複数の人がいる場合、「誰か~」ではなく、指さしをするなどで指名して、できるだけ
指示された人が動きやすいようにしてあげると戸惑いが減って迅速な連絡ができるようです。

周囲への連絡を済ませたら、初期消火を行います。

この時点で炎が消えれば大火災への発展を防げますし、よしんば消し止められなくても
その間に消防隊が到着すれば交代してもらえます。

消火は早ければ早いほど効果が高いです。

消火器や三角バケツなどの消火器具を使えばより効果的ですが、
周囲に消火器が無い場合は、近くにある水や分厚い服やなども使えます。

水が無くても、炎に供給される酸素を断ってあげれば火は消えますので
分厚い布で覆って叩いたりして使います。

身近にある使えそうなものは何でも使ってください。

まずは、可能な範囲で炎の周囲から燃えやすいものをどかします。
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例えばカーテンなどの近くでものが燃えた場合、カーテンをレールから力任せに
引きちぎったり、ふすまを蹴飛ばして遠のけるなどします。

乱暴な方法でもかまいませんし壊しても問題ありません。

周囲から燃えやすいものをどかせた後に水や布などを利用して炎を小さくします。

布は可能であれば濡らして使うとより効果的です。
水は炎にかけるのではなくて、炎の下の燃えている物めがけて数回に分けて振り掛けます。

消火に使う道具はバケツや手桶のようなものでも良いですが、
消火用の三角バケツなどを日頃から用意しておくと効果が高いです。

火元への水は一気にたくさん掛けるより、数回に分けて掛ける方が効果が高いです。

余裕があれば周囲にも水を撒き、周辺への延焼を防ぎます。

カーテンやふすまなどの立ち上がり面に水を掛けるときは、水を巻くように面全体に
半円状にかけると効果的です。

床面に広がった炎は、火の中心からだんだんと外側へ向かってまわりにかけます。

床面の炎は布団や毛布などで炎を覆って酸素を断つ方法もあります、この際
お風呂場などで一回水に浸けてから使うとさらに効果があります。

但し炎の勢いが強い場合は、これらの布などが再度燃えあがることもあります。
その場合は炎を消せない可能性が高いので無理をせずに避難します。

消火活動は避難口を背にして行う。

水が炎にかかると周囲は一気に煙で充満します、消火の際は、いつでも脱出できるよう
炎より出口に近いところから行います。

煙の移動は、上方向により早く、水平方向へは人の歩く速度くらいのスピードで広がります。

また家屋内などは天井伝いに煙が回り、入口周辺へと巻くように広がります、
振り向いたら煙でいっぱいだった、ということもありますので、無理は禁物です。

狭い屋内での火災は急激に周囲の酸素量を低下させます。

酸素量が少なくなると火の勢いは収まったように見えますが、炎は消えてはいません。

不完全燃焼が活発に進み、周囲に一酸化炭素を充満させます。

炎よりも煙が怖い

この状態は非常に危険で、一酸化炭素は少量でも吸い込むと体が動かなくなってしまいます。
また、この状態で窓を開けるなどすると大量の酸素が供給され、爆発的に延焼することがあります。

一酸化炭素の致死濃度は呼気中の0.4%と言われています。
主に、パソコンなどのプラスチックや、化繊など家庭内の身近なものが原因で発生します。

消防庁の「平成26年の火災の概要」によると

住宅火災における死者1002人のうち、535人が逃げ遅れによるとされています。

一酸化炭素は黒い煙が出始めたら危険ですので、室内に黒い煙が出始めたら避難してください。
避難の際は、口と鼻を布で覆いながら、低い姿勢で逃げます。

油に水をそそぐのは危険

また、燃えているものの種類によっては水を掛けるのは危険です。

家庭内の火災で多いのは天ぷらやフライパンが過熱により燃えあがることです。

油による火災の消火に水をかけるのは、とても危険です。水と反応した油が周囲に飛び散り
一気に燃え広がる原因になりますし、着衣などに引火してとても危険です。

着衣に着火したことによる死亡被害も71人いらっしゃるとのことです。

この場合は消火器で消すか、消火器が無い場合はタオルやシーツを水で濡らし(滴がたれると
危険ですので、固く絞って使います)炎の手前から鍋やフライパンを覆うようにかけ、空気を
遮断します。

1枚ではなくて2枚、3枚を使って、周囲に熱気が無くなるまで待ちます。

ガス栓は可能であれば直ちに、そうでない場合は無理に消そうとせず、消せる状態になってから止めてください。

油火災の場合、温度が下がるまでは何でも再燃しますので、炎が落ち着いたらそのまま鍋蓋をするなどして
温度が下がるのを待ちます。

換気は炎が完全に収まるまでは必要ありません、温度が高い状態で新鮮な空気を送ると再燃することもあります。

次に多いのが石油ストーブが転倒するなどして発生する火災です。

石油ストーブなどが燃えた場合、周囲に燃料が飛び散ると大変危険です。
手におえない炎の場合は速やかに避難してください。

まだ可能な状態であれば、まず厚めの布などでストーブをすっぽり覆い、その上からバケツなどで
一気に水をかけて冷まします。温度が下がるまで数回かけて水をかけ完全に消火を確認するまで
繰り返します。

カーテンやふすまが燃えた場合
カーテンであれば引きちぎって、ふすまは蹴り倒してから消火します。
火元がカーテンやふすまの近くの場合、燃え広がらないように遠ざけるか、無理な場合は同様に
引きちぎるなどして火元から遠ざけてから消火します。

カーテンが燃え上がった場合は消火は困難と考えてください。

家電製品のショートなどによる火災
通電した状態の家電品に水を掛けると感電する可能性があります、必ずコンセントを抜いてから消火します。

万が一衣服などに燃え移った場合は、地面を転がるなどして炎を消します。
風呂場に駆け込めるようであれば風呂桶に飛び込んだり、シャワーで全身を濡らすなどして消します。


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初期消火を断念するタイミング

カーテンやふすまは延焼するとアッと言う間に天井まで燃え広がります。
天井に達した火の消火はまず無理だと考えてください。

その場合は消火を断念して速やかに避難します。

木造家屋の場合、全焼までの平均時間は20分程度です。

またマンションの場合密閉度が高いことから建材から出る有毒ガスが出やすいので
炎よりも煙の方が脅威になります。

部屋に濃い煙が充満しだしたら避難してください、その際に煙を吸い込まないように
低い姿勢で口と鼻をタオルなどで塞いでください、可能であれば水で濡らして使用します。

判断までの時間はかなり短いものと考えてください。

普段からの備え、「備えよ常に」

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もしもの場合に備えて、小型の消火器や消火用バケツをいつでも使える場所に置いておきます。

粉末消火器
迅速にで消火できるますが、水のように染み込まないため、木材などの場合再燃することがあります。
強化液の消火器に比べると、消火に使える時間が短く、また距離も短いです。
屋内での使用時には薬剤が煙のようにひろがって視界が悪くなります。

強化液消火器
すぐに消し止める効果は粉末に比べると弱いですが、水系の消火剤のため木材などの消火に有効で冷却効果も高いです。
粉末式に比べると消火可能時間が長く、距離も取れます。
油火災などに使えない場合がある。

住宅用消火器
住宅火災ではいろいろな火災が発生する可能性がありますので、そのすべてに対応できる消火剤です。
使用可能期間に制限がありますので、期限切れのものは交換する必要があります。

エアゾール式簡易消火具
卓上消火器、用途に応じて作られています。
油火災用はキッチンに、ストーブ火災用はリビングに置くなどして用意しておきます。

消火器はそれぞれ使い方が異なります。

安全装置を外してレバーを握るだけの物から、ポンプなどを操作しないと消火剤が出ないものもあります。
それぞれの使い方をよく読んで置き、万が一の時に慌てて使えないということが無いように消防署などの
火災訓練にはできる限り参加しましょう。

火災の種類については下記の通りです

ABC火災

A火災:通常の木材、布、紙などが燃える火災
B火災:油などが燃える火災
C火災:電気器具などが燃える火災

繰り返しますが。

火災が発生してから天井に燃え移るまでには数分の時間がかかります。
消火はこの時間がタイムリミットです。

天井に火が移ったら命の危険を感じて下さい、直ちに避難することが必要です。

避難の際に可能であれば窓やドアは閉めて煙を閉じ込めるようにして下さい。

万が一の際に冷静でいるのはとても難しいことですが、
「慌てず、落ち着いて」行動することがとても大切です。

身近な人を守るためにも日頃から備えておきましょう。

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 - 火災, 災害