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LED電球を使って上手に節電。白熱球をLEDに替える際に気を付けること

   

お引っ越しも済んで、ようやく始まる新生活。何かと出費もかさむので無駄な支出は避けたいものです。特にじわじわと来るのが光熱費。できるだけ節約するためにも電球はLEDにしたほうがいいと思うけど、何でもかんでもLEDにすればいいってわけでもなさそうです。

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LED電球を導入するメリットデメリット

ずばり、LED電球を導入するメリットは節電による電気代の節約ですが、実はご家庭で使用している照明の場合は白熱球からの交換以外ではあまり節電効果は望めません。

最近では口金E26サイズに合う形の電球型蛍光灯が多く使われていますが、蛍光灯はもともと消費電力が少ないうえ、このタイプの蛍光灯は省電力タイプとなっていることが多いです。ですので蛍光灯からLEDに替えてもそれほどの節電効果はありません。電球代が高いのでトータルで言うと出費は高くなる可能性もあります。

ですが、いわゆる白熱球であれば、ほぼどのタイプの電球よりもLED電球の方が圧倒的に電気代を安くすることができます。

白熱球の消費電力100に対して、同程度の明るさのLEDであれば消費電力はほぼ1/4、つまり25%程度です。これよりももっと効率が良いといわれるものもあります。電気代だけで考えれば電気代は1/4以下に減らせます。

そして消費電力よりもさらに効果が大きいのが、LED電球の寿命によるものです。

一般的な白熱球の寿命は6,000時間程度ですが、LED電球の場合は40,000時間~60,000時間となっていて、ほぼ10倍の寿命を誇ります。しかも点けたり消したりでの機器のロスもほとんどありません。

つまりLED電球のお値段が従来の白熱球の10倍の値段であっても電球代だけでみれば釣り合うということです。

※ただし、照明器具の用途や設置場所によってはLED電球を取り付けてはいけない場合もありますので注意が必要です。注意する必要がある機器については後ほど説明します。

LED電球の失敗しない選び方その1

<明るさ表示が違います。>

LED電球は従来の白熱球や蛍光灯と異なり、W(ワット)による表示ではありません。ワットの代わりにlm(ルーメン)という単位を用います。これは一定範囲あたりにどのくらいの光の束が集まるかという数値で、数値が増えれば明るくなるという点ではワットと同様に考えられます。

明るさの対応表(一般的サイズ口金E26タイプ)

白熱球 20W 40W 60W 100W
LED電球 170lm 485lm 810lm 1520lm

となります。

ですが実際の明るさ感は白熱球のワット数に対応したLEDの方が明るく感じます。つまり485lmのLEDの方が40Wの白熱球よりもずっと明るく見えることもある、ということです。

これはLEDの光の特性によるものですが、実は同じLEDでも光束のタイプによって明るさは異なります。

<光の広がり方が違います>

白熱球の場合は消費電力で明るさを表しますが、LED電球の場合は光束で表します。つまり一個のLED電球から、何本の光の束がでているか?という表示で、これはそのままイコール目に感じる明るさではありません。

LEDライトの特性として、光線の直進性が非常に高いという性質があります。この性質は人の目には光がまっすぐ進み、拡散しにくく見えます。そのままの光を電球に使用すると、スポットライトのように、照らしている一点は明るいけれども、周囲は暗いという問題がでます。これでは日常照明としてはなじまないので、LED電球は電球の内部で光の向きや拡散度合いを調整してすべての光が同じ方向に向かわないようにしてあります。

ですので、全方向(360度)に拡散するように作られたLED電球と、下向きの180度だけに広がるように作られたLEDでは同じルーメンでも、感じられる明るさには違いがあるということです。

一般に全方向のLEDの方が床面での照度は落ちますがその分周囲全体を明るく照らしてくれます。釣り下げ型の電灯などに用いられます。

通常は下方向だけに光束が広がればいいので、120度から180度程度の広がりをもつLED電球を選択することになります。

<電球の色が違います>

以前の蛍光灯はタングステンの青白っぽい光が主流でしたが、最近の蛍光灯は、白っぽい昼光色から白熱電球の温かみのある色合いまでさまざまです。しかも調光も可能になっていたりしますがLED電球は蛍光灯よりも遥かに幅広い調光が可能です。

明るさ調節はもちろん、演色という色合いまで調節が可能になっています。時間帯に応じて色合いを暖色系から寒色系まで変えていったりということが比較的簡単にできます。

固定のタイプから調光タイプまで様々ありますが、既存の照明器具によっては調光に対応していない場合もありますので注意が必要です。

ちなみ演色性の代表的なものは次の通りです

電球色 (色温度:低)
白熱球のオレンジっぽい明りの色です。
昼白色 (色温度:中)
天気の良い日の日中に差し込む太陽光の明りです。
昼光色 (色温度:やや高)
昼白色よりやや青白い明りです。

色温度が低くなるほど、リラックスした雰囲気になじみ
色温度が高くなるほど、勉強など集中したい時に使います。

傾向としては電球色はリビング、昼光色は勉強部屋や仕事部屋に用いられます。


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LED電球を選ぶときに気をつけること-安全のために-

<LEDは熱に弱い、設置場所に気をつけて>

LED電球は白熱電球に比べて熱を出さない性質があるといわれていますが、これは正しくて間違いです。正確には、発光部分の発熱量はLEDの方が白熱電球よりも圧倒的に少ないですが、LED電球の発熱は基盤の部分に集中して発生します。

まったく熱を出さないと、勘違いしている方が多いので、LEDはまったく熱を出さないのではないということを覚えておいてください。そしてLED自体は熱に弱い性質を持っています。

LEDの発光素子自体はほとんど熱をだしませんが基盤部からは熱が出ます。そしてその熱を効率よく排出しないと、だんだんと熱が発光素子に影響を与えます。LEDの発光素子は熱によって劣化しますので、寿命が短くなったり、明るさが足りなくなったりということが起こります。

ですので、LED電球を取り付ける際には、十分に空気の流れがある場所に設置するようにしてください。また断熱材などの中に据え付けられた照明器具などの場合、熱が逃げにくい構造になっているため、このような場所で使うLED電球は対応する電球を選ばなければなりません。

たとえばお風呂場の電球のように、ガラスケースで四方を囲まれているような場所や、天井の断熱材の中に埋め込むような照明器具にLED電球を使うときには密閉用、または断熱材施工器具に対応したLED電球を選択してください。お使いの照明器具に日本照明器具工業会認定の「SB」、「SG」マークのついているものが該当する照明器具です。

<LEDはホタルスイッチに対応していません>

夜中でも場所が分かるように、スイッチにパイロットランプがついていて、夜中でも小さな灯りが付いているような電灯などは、常に微量の電気が流れています。通常の白熱球であれば、その程度の微電流では点灯しませんが、LEDは大変小さな電流でも点灯してしまいます。明滅したりぼや~っと点いたりとなんとも困った状態になります。

この問題を解決するには、スイッチ自体を交換するか、ホタルスイッチに対応するLED電球を購入する必要があります。対応メーカーは国内大手の数メーカーですが、製品にホタルスイッチ対応と書かれているので、購入の際はその記載を目安に選んでください。

パナソニックや東芝ライテックの製品はほとんど対応しているようです。

お求めの際は量販店で確認してから購入してください。

まとめ

LED電球は安くなったとはいえ、まだまだ高額なものです。ですが、国産の白熱電球はすでに生産を中止していることから、今後は照明器具の主流は蛍光灯とLEDへとシフトしていきます。当然ながら流通が拡大すれば価格はさらに下がります。ですので今後はより一層導入しやすくなっていくと思います。

また現在は国内産のものが高額で、外国製のものに手を出す機会も多いと思いますが、できる限り生産地の不明なものは利用しないようにしてください。すべてが不良品というわけではありませんが、日本よりも基準の緩い国からの輸入品の場合、最悪は火災の原因になることもあります。

外国製品でいまのところ最も高い規制基準で作られているのは韓国製のLEDです。またヨーロッパ製のLEDも比較的高い基準で造られていますので、どうしても外国製を選ぶのであれば「PSEマーク」を確認してください。

これは輸入品であっても特定電気用品には表示が必要となっています。このマークがあれば国内基準も満たしていると考えて差し支えありません。

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