梅雨時の洗濯と部屋干しのにおいを防ぐために気をつけること。
梅雨時の洗濯物は部屋干しの頻度が高くなります。部屋干しだとなんとなく乾ききっていないような気がするし、なんだか嫌なにおいもしてくることがあります。ちょっとした工夫で部屋干しの洗濯物のにおいを抑えることができますよ。
梅雨時の洗濯物、洗濯機のクセを知ろう
じめじめ、しとしと、洗濯物が外に干しにくいこの時期、早く終わってもらいたいなぁと思いつつも毎日の洗濯物をやめるわけにもいきませんので、梅雨時のお洗濯も一工夫で楽にしていきましょう。
洗濯機は2槽式、縦型ドラム式、ななめドラム式の順に洗浄力が強くなると言われています。ただ、2槽式は手間がかかるので兼業主婦には少し負担が大きいですよね(ーー;)
なんで洗濯機?というと、これからお話する内容が洗浄力の強さも関係があるからなんです。
梅雨時の洗濯物を楽にこなす、その秘訣1は「洗濯物の汚れを残さない」ということです。
洗濯物の汚れというのは、目に見える泥や垢の汚れの他に、洗濯物に繁殖した細菌も含まれています。部屋干しをしたときに、洗濯物から匂いが
するのは、ほとんどの場合この細菌が洗濯物の中で繁殖することが原因です。
現代では、ほとんどの方が洗濯機で洗濯をすると思います。洗濯機での洗濯は洗剤を使いますが、洗濯用の洗剤の役割は汚れを取りやすくすることで、完全に汚れを溶かしてしまうところまではやってくれません。
というのは、洗剤に、あまりにも強い洗浄力を持たせると、洗濯物の生地が傷んだりしてボロボロになってしまうからです(汚れを溶かすだけでなく、衣服の繊維も傷める)
洗濯機は洗剤だけで落とすのではなくて、洗剤で汚れを浮かせて、落ちやすくして、洗濯物同士を擦り合わせて汚れを落としていきます。ですので、洗濯物の量が多すぎたり、少なすぎたりすると、十分に衣服同士が動けなくなってしまい、汚れが落ちにくくなります。
もともと日本の水は軟水なので石鹸を使って洗濯物をもみ洗い(撹拌して洗浄する)のに適していますので2槽式の洗濯機が発達してきました。対して欧米など硬水の国の場合は、硬水が洗剤の泡立ちを抑えてしまうため、洗浄力を高めるためには繊維の奥にまで洗剤を浸透させる必要があります。そこで叩き洗いができるななめドラム式が向いているということになります。
ドラム式、特にななめドラム式の洗濯機はこういった硬水の国で進化した洗濯機の形態ですので、どうしても日本の水質だと洗浄力が十分に発揮できにくいということになります。もっとも各メーカーでもそういう点は研究されているので、洗濯物の量だとか洗剤に工夫を加えて水質による洗浄力があまり落ちないようになっている(はず)です。
もうひとつ付け加えると、ななめドラム式の洗濯機は繊維をつぶす叩き洗いをしますが、それは乾燥機でふんわり乾かすということを前提としています。ふんわり乾燥させるので繊維をつぶしても大丈夫ということですね。
こういった洗濯機の特性を理解することはとても重要です。
梅雨時の洗濯物、部屋干しをする洗濯物の洗い方
上でも書いたとおり、洗濯物の嫌なにおいは、細菌などの微生物が残った汚れや繊維をエサにして繁殖することが原因です。ですので、大事なことは洗濯物についている細菌などの微生物を増やさないことです。
洗濯物に付着している微生物の多くは熱や直射日光で死滅します。また湿った環境を好みますので、洗濯物を部屋干しをする際の注意は、まずは洗濯物に汚れを残さないことです。
梅雨時の洗濯物を楽にこなす、その秘訣2は「すすぎの回数を増やすこと」です。
メーカーの研究結果によると、汚れを残さない最も効果的な洗濯方法は、水道水ではなくてより洗濯に適した軟水を使用すること。だそうです。そうすることで、匂いのもとになる微生物や汚れカスを減らすことができますが、一般家庭でそんな水を用意するのは無理なのですすぎの回数を1回から2回に増やすことで残った汚れを洗い流そうということです。
洗濯においてすすぎはとても重要です、すすぎ洗いだけでも相当な汚れが落ちるくらいですので、洗濯のメインはすすぎだと考えてもいいでしょう。2槽式の洗濯機の場合は、流水ですすぎをする。(ただし水道代が・・・)ドラム式の洗濯機の場合はすすぎ回数を増やす。どちらの場合もできるだけきれいな水をつかってすすぎをすることで残留微生物を減らすことができます。
すすぎを2回は水道代が・・・という方は殺菌作用のある部屋干し用洗剤を使うという方法や、洗濯用消臭剤を使うという方法もあります。
いずれも微生物の増殖を妨げてにおいの元を断つ方法ですので、効果はあると思います。香りや洗浄力など、液体か粉末化など、洗濯機によっては使えないものものや、香りなどの好みもあると思うのでそのあたりはご自分に合ったものを探してみるといいでしょう。
梅雨時に部屋干しをする際の注意点
洗濯物はできるだけ早く乾かすことがにおいの発生を予防には有効です。逆に洗濯が終わっても洗濯槽に放置していたりするとしわだらけになるばかりでなく、においも付きますし、洗濯槽がカビけやすくなってしまいます。
洗濯物を干している場所で、エアコンや扇風機、サーキュレーターなどを併用すると早く乾きやすくなります。エアコンに取り付けられる物干しも売られていたりするので、活用してみてもよいかもしれません。
では、まとめです
★洗濯物カゴの中で微生物が増えないよう、通気性のよい洗濯かごを使う
★洗濯物の汚れをできるだけ残さない。(すすぎの回数を増やす、除菌洗剤を使うなど)
★一度にたくさん洗いすぎると干す場所がなくなるので、こまめに洗う。
★いちど付いてしまったにおいは漂泊などで落とさないと消えない(漂泊できないものはクリーニングへ)
★洗濯機が停止したらできるだけ洗濯槽から早く引き上げる。
★風通しの良い場所を選んで洗濯物同士を詰めすぎず適度に距離をあけて干す。
★できるだけ太目のハンガーをつかって衣服の生地をくっつけないようにする。
★針金ハンガーの場合は針金を曲げて空間ができるようにする。
★干すまえに軽くアイロンがけをすると早く乾きます。
★扇風機、エアコン、サーキュレーターを駆使してなるべく早く乾かす
★カーテンレールに干さない。カーテンはあまり綺麗とはいえません
★結露しやすい窓辺からは少し離したほうがベターです。
★洗濯物の水分で部屋の湿度が上がり過ぎないように除湿をする。
★部屋干しで部屋の湿度が上がるとカビが生えやすくなるので、こまめに拭き掃除をしてカビを防ぐ。
★お天気の良い日はできるだけ外で干す。
★換気をこまめにして空気をこもらせない。
★お風呂場に乾燥機などがついている場合、お風呂場干しも有効です。
★タオルなどは半分折で干さずに、落ちない程度にずらして風にあたる範囲を増やす。
★ピンチ付きハンガーを駆使して、バスタオルなどを千鳥やジグザグ型に留めるなどして、布同士がくっつかないようにする。
★同様に、ズボンを筒状に干す
★靴下は口側(上側)を下にして干す
★裏返せるものは裏返して干す。
★洗濯機はこまめに掃除をする(フィルターや、洗浄機能を使う、また洗濯機用洗剤は洗濯機メーカーの物を使う)
★乾燥機を使う場合、洗った洗濯物の乾燥前に乾いたバスタオルを一緒にいれて乾燥器を回す。
最後に
私は洗濯が苦手です。なぜだか知らないけれども、料理や掃除は平気ですが、洗濯物は苦手です。苦手だけどやらなくてはならないのでできるだけ楽にできるよう考えた結果、結局は溜めずにやる、というのが一番楽だと気がつきました。洗濯物を楽にする秘訣の最後は「こまめに洗濯をする」です。
ご参考になれば幸いです(。・_・。)